第22回 問題10 保険財政・調整交付金 

エールケア共育 過去問解説 過去問解説

問題10 介護保険の調整交付金について正しいものはどれか。3つ選べ。

1. 国が市町村に交付する。
2. すべての市町村に一律に交付される定率の公費負担となっている。
3. 調整交付金の総額は、介護給付費及び予防給付費の総額の5%に相当する額とする。
4. 市町村ごとの第1号被保険者の年齢階級別の分布状況を考慮して交付される。
5. 市町村ごとの第2号被保険者の所得の分布状況を考慮して交付される。

 

 

 

 

【解説】

調整交付金とは

介護保険は、保険料50%と公費50%で運営されています。
50%の公費のうち、国の負担分はすべて市町村(保険者)に一律に交付される20%(施設は15%)の定率負担と
市町村の財政力に応じて交付される調整交付金(総額で保険給付費の5%)で構成されています。

 

1. 国が市町村に交付する。

国が市町村の財政力に応じて交付する。

 

2. すべての市町村に一律に交付される定率の公費負担となっている。
→✖
一律ではない。市町村の財政力に応じて調整され交付される%が違う。

 

3. 調整交付金の総額は、介護給付費及び予防給付費の総額の5%に相当する額とする。

総額で保険給付費の5%である。(ただし、市町村の財政力に応じて交付される%が違う)

 

4. 市町村ごとの第1号被保険者の年齢階級別の分布状況を考慮して交付される。

※設問は下記の①にあたる。

 

調整交付金は下記を考慮して算定される(調整される)

普通調整交付金 ①要介護状態となる危険性が高い75歳以上の後期高齢者の加入割合
②第1号被保険者の所得の分布状況
特別調整交付金 ③災害時における保険料の減免等、保険者の責によらない理由

 


5. 市町村ごとの第2号被保険者の所得の分布状況を考慮して交付される。

→✖
第2号被保険者ではなく、第1号被保険者である。

 

 

 

古賀和代
古賀和代

保険財政の公費負担について問われています。
調整交付金について勉強している方はラッキー問題だったと思います。
そりゃそうだ!!全てはテキストに書いてある!!・・・そりゃそうだ!!

 

 

【解答】…1・3・4

中央法規ワークブック2019 P95記載

 

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