第22回 問題25 事例問題

エールケア共育 過去問解説 過去問解説

問題25
Bさん(75歳、女性)は、夫と二人で暮らしている。
Bさんは、高血圧及び糖尿病のため、近所の診療所に定期的に通院している。
最近、Bさんは、認知症により、昼夜逆転の生活になり、夜中に外に出て自宅に戻れなくなることもある。
夫としては、介護の負担が増してきているが、できる限り在宅生活を継続したいと思っている。
要介護認定の結果、要介護2の認定を受けた。
介護支援専門員の当面の対応として、より適切なものはどれか。3つ選べ。 

1. 外に出て戻れなくなったときの対応のため、地域包括支援センターに協力を依頼し、民生委員や近隣の商店との連携を図る。
2. 夜中に外に出ていく背景や理由についてアセスメントを行う。
3. 主治医を認知症の専門医に変更することを勧める。
4. 介護老人福祉施設への入所を提案する。
5. 夫の休息とBさんの生活リズムを整えるため、認知症対応型通所介護の利用を提案する。

 

 

 

【解説】

1. 外に出て戻れなくなったときの対応のため、地域包括支援センターに協力を依頼し、民生委員や近隣の商店との連携を図る。

地域包括支援センターに協力を依頼し、民生委員や近隣の商店との連携を図るということは、介護支援専門員として適切である。

 

2. 夜中に外に出ていく背景や理由についてアセスメントを行う。

「認知症により、夜中に外に出ていく」背景や理由についてアセスメントを行うということは、介護支援専門員として適切である

 

3. 主治医を認知症の専門医に変更することを勧める。
→✖
Bさんは、「高血圧及び糖尿病の疾患がある」ということで、主治医を認知症の専門医に変更することを勧めるということは、介護支援専門員として適切とはいえない。

 

4. 介護老人福祉施設への入所を提案する。
→✖
原則として、要介護1・2のものは、介護老人福祉施設に入所することはできない。

 

5. 夫の休息とBさんの生活リズムを整えるため、認知症対応型通所介護の利用を提案する。

「昼夜逆転の生活になっている」という文章で生活リズムを整えるためと
「夫が、介護の負担が増してきている」という文章で
認知症対応型通所介護の利用を提案するといことは、介護支援専門員として適切である。

古賀和代
古賀和代

介護支援専門員の質で
利用者の人生の質が決まると言っても過言ではありません。

介護支援専門員になるための
今は、準備期間です。

【解答】…1・2・5

中央法規ワークブック2019 P136記載

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