第23回 介護支援専門員実務研修受講試験
2020(令和2)
【高額介護サービス費】
問題7 介護サービスに係る利用者負担額が高額となった場合の取扱いにつて正しいものはどれか。3つ選べ。
1 高額介護サービス費の負担上限額は、被保険者の家計に与える影響を考慮して、段階的に設定されている。
2 高額介護サービス費の負担上限額を超えた利用料は、常に現物給付となるため、利用者が直接事業者に支払う必要はない。
3 高額介護サービス費は、世帯単位で算定される。
4 施設介護サービス費に係る利用者負担は、高額介護サービス費の対象となる。
5 高額医療合算介護サービス費は、医療保険から支給される。
解説
・定率利用者負担分(1割または2割・3割)が著しく高額になる場合
市町村は被保険者に高額介護サービス費の支給をする。・高額介護サービス費は、世帯あたりの利用者負担の合計が
政令で定める一定の額を、超えた場合
その分が償還払い(現金給付)で保険給付される。
所得区分 | 負担限度額(月額) |
現役並み所得相当 | 44400円(世帯) |
世帯のいずれかが市町村民税課税 | 44400円(世帯)※別に規定あり |
市町村民税世帯非課税等 | 24600円(世帯) |
上記の上 年金収入80万円以下等 | 15000円(個人) |
生活保護受給者 | 15000円(個人) |
1 高額介護サービス費の負担上限額は、被保険者の家計に与える影響を考慮して、段階的に設定されている。
→○
上記のように現役並み所得者と低所得者では設定が違う。
2 高額介護サービス費の負担上限額を超えた利用料は、常に現物給付となるため、利用者が直接事業者に支払う必要はない。
→✖
高額介護サービス費は償還払い(現金給付)であり、
負担上限額を超えた利用料は、利用者は事業者に支払わなければならない。
3 高額サービス費は、世帯単位で算定される。
→○
その通りです。
4 施設介護サービス費に係る利用者負担は、高額介護サービス費の対象となる。
→○
高額介護サービス費の対象となるサービス
・居宅サービス
・施設サービス
・地域密着型サービス
逆に、対象とならないサービスを覚えた方が早い!!
・福祉用具購入費
・住宅改修費
上記の2つは、現物給付である。
5 高額医療合算介護サービス費は、医療保険から支給される。
→✖
高額医療合算介護サービス費は
医療保険と介護保険からの償還払いでの支給
Point
高額介護サービス費が理解出来ていれば
答えやすい問題ですね。
ただ、
設問1・2は
言葉の言い回しが難しかったと思います。
基本的な知識と読解力ですね。